专利摘要:
燃料を受け取り且つアノード排気を排出するように構成されたアノードと、カソードとを有する燃料電池システムで使用するための水回収構体。水回収構体は、アノード排気を受け取って急速冷却し、アノード排気から電解質を含む第1の水分を回収し且つ急速冷却されたアノード排気及び第1の水分を排出するように構成された第1の冷却構体と、急速冷却されたアノード排気を受け取り且つアノードに供給される燃料を加湿するのに適する第2の水分を急速冷却されたアノード排気から回収するように構成された第2の冷却構体とを具備する。
公开号:JP2011509515A
申请号:JP2010542336
申请日:2009-01-08
公开日:2011-03-24
发明作者:ジョセフ;エム. デイリィ,;フレッド;シー. ヤンケ,;アンソニー,;ジェイ. レオ,
申请人:フュエルセル エナジー, インコーポレイテッドFuelcell Energy, Inc.;
IPC主号:H01M8-06
专利说明:

[0001] 本発明は、水の回収に関し、特に、高温燃料電池システムで使用するための水の回収に関する。]
背景技術

[0002] 燃料電池は、炭化水素燃料に蓄積された化学エネルギーを電気化学反応によって電気エネルギーに直接変換する装置である。一般に、燃料電池は、帯電イオンを電気的に導通する働きをする電解質により分離されたアノード電極及びカソード電極を具備する。溶融炭酸塩燃料電池などの高温燃料電池は、アノードに反応性燃料ガスを通流させる一方で二酸化炭素及び酸素を含む酸化剤ガスをカソードに通流させることにより動作する。]
[0003] 燃料電池を適正に且つ効率よく動作させるように燃料の所望の蒸気対炭素比を維持し且つ燃料電池における炭素の付着を防止するために、燃料電池に供給される反応性ガス、特にアノードに供給される反応性燃料ガスは十分に加湿されなければならない。反応性ガスを加湿するために燃料電池システムが消費する水の量は通常著しく多いので、燃料電池システムに絶えず水を供給する必要がある。]
[0004] 反応性燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応の結果、加熱アノード排気ガスの一部として排出される水蒸気が発生されるが、アノード排気ガスは燃料電池により消費されなかった余剰燃料及びCO2を更に含む。外部供給源から燃料電池システムへの水の供給を限定するか又は不要にするために、アノード排気ガス中の水蒸気を他のアノード排気成分から分離し、分離された水を反応性ガスの加湿のために再利用することが望ましい。凝縮熱回収熱交換器を使用することによって、システム排気からの水回収は可能である。しかし、回収される水の量は局所周囲温度及び局所湿度レベルに応じて異なり、回収される水は、多くの高温場所で燃料電池の動作を支援するには通常不十分である。広い周囲温度範囲にわたり、アノード排気ガスの湿度が高いほど水回収の効率は通常高くなる。]
[0005] そのような水再利用の一例は、米国特許第5,068,159号公報及び第5,039,579号公報に開示される。それらの米国特許は、アノード排気流れから水を分離するために冷却器及び復水器を使用し、その後、分離された水をボイラ及び加熱器に通し、水をアノードコンパートメントの入口に供給することを教示する。]
[0006] 本出願と同一の譲受人に譲渡された米国特許第7,060,382号公報は、アノード排気中の水蒸気を分離し、分離された水を供給燃料に加えられる水として供給するために分圧旋回水供給ホイールの形の水供給アセンブリ(構体)が使用されるシステムを開示する。本特許は、酸化剤供給ガス、水再循環気化及び/又は冷却水によりアノード排気を冷却する熱交換器又は周囲空冷熱交換器(送風ファン)を使用することにより水供給が実行されるシステムを更に開示する。冷却後、流れはスクラビング/ブローダウン構体へ送り込まれ、そこで電解質汚染水が除去される。電解質除去により形成された流れは熱交換器において送風ファン又は冷却水により更に冷却され、その後、復水器へ供給される。復水器で水が除去され、水は供給燃料に添加される。一方、水以外の流れは二酸化炭素供給構体へ更に供給される。]
先行技術

[0007] 米国特許第5,068,159号明細書
米国特許第5,039,579号明細書
米国特許第7,060,382号明細書]
発明が解決しようとする課題

[0008] アノード排気中の水を分離する従来のシステムは、アノード排気から十分な量の水を凝縮するために、アノードから出た高温アノード排気ガスの十分な冷却を実現できるように熱交換器を含む複雑で高価な冷却システムを採用する。そのため、電力消費量が著しく多くなるので、システムの動作コストは大幅に増加する。高温多湿の条件下では、十分な凝縮を実現し、反応性ガスを加湿する際に使用する水を十分な量で確保するために、アノード排気ガスを周囲温度以下まで冷却しなければならないので、他のアノード排気成分から水を分離するためにアノード排気ガスを冷却するのに要する費用は特に高くなる。]
[0009] 従って、本発明の目的は、大きな動作電力を必要とせずにアノード排気ガスから水を分離し且つ水を供給することが可能な改良された水回収構体を提供することである。]
[0010] 本発明の別の目的は、電解質を含まない水を生成することにより水処理システムを不要にする水回収構体を提供することである。]
[0011] 本発明の更なる目的は、燃料電池システムの製造効率及び動作効率を大幅に向上する水回収構体を提供することである。]
課題を解決するための手段

[0012] 上記の目的及び他の目的は、燃料を受け取り且つアノード排気を排出するように構成されたアノードと、カソードとを有する燃料電池システムで使用するための水回収構体において達成される。水回収構体は、アノード排気からの電解質を含む第1の水分を回収するためにアノード排気を受け取って急速冷却し且つ急速冷却されたアノード排気及び第1の水分を排出するように構成された第1の冷却構体を具備する。水回収構体は、急速冷却されたアノード排気を受け取り且つアノードに供給される燃料を加湿するのに適する第2の水分を急速冷却されたアノード排気から回収するように構成された第2の冷却構体を更に含む。]
[0013] ある特定の例示的な実施形態において、第1の冷却構体は、アノード排気が通流し、アノード排気を急速冷却し且つアノード排気から第1の水分を凝縮するために所定の量の噴霧水を受け取るように構成された急速冷却構体を具備する。第1の冷却構体は、急速冷却構体からの第1の水分を再循環する再循環流路と、第1の水分から電解質を除去し且つ電解質除去水を急速冷却構体で使用するための噴霧水として排出するブローダウン構体とを更に含む。]
[0014] ある特定の実施形態において、第2の冷却構体は、第1の端部で急速冷却されたアノード排気を受け取り且つ第2の端部で再循環水を受け取るように構成された充填塔を具備する。急速冷却されたアノード排気が第1の端部から第2の端部に向かって流れる間、再循環水は第2の端部から第1の端部に向かって流れる。そのような実施形態において、急速冷却されたアノード排気から回収された第2の水分及び再循環水を含む分離水は充填塔の第1の端部又はそれに近接する場所で回収され、充填塔から排出される。充填塔から排出される分離水の全て又は一部は、アノードに供給される燃料を加湿するための燃料電池システムの加湿器構体に供給されてもよい。]
[0015] ある特定の実施形態において、第2の冷却構体は、充填塔から排出される分離水の所定の部分を再循環水として使用するために所定の部分を充填塔の第2の端部に供給する再循環流路を更に含む。そのような実施形態において、再循環流路は、充填塔に供給される前に分離水の所定の部分を更に冷却する熱交換器を含む。]
[0016] 燃料電池システムで使用するための水回収方法及び上記のような水回収構体を採用する燃料電池システムも開示される。]
図面の簡単な説明

[0017] 本発明の上記の特徴及び面並びに他の特徴及び面は、添付の図面と関連させて以下の詳細な説明を読むことにより更に明らかになるだろう。
アノード排気から水を回収する水回収構体を使用する燃料電池システムを示すブロック図である。
図1の水回収構体を示す詳細図である。] 図1
実施例

[0018] 図1は、燃料電池スタック102を具備する燃料電池システム100を示し、燃料電池スタック102は、燃料供給経路103から燃料を受け取り且つアノード排気を排出するように構成されたアノード側104と、酸化剤ガスを受け取り且つカソード排気を排出するように構成されたカソード側106と、燃料供給流路103の燃料を加湿するためにアノード排気中の水を回収し且つ水が分離されたアノード排気を排出する水回収構体109とを含む。特に、システム100の燃料電池スタック102は、電解質マトリクス105により分離されたアノード側又はアノードコンパートメント104及びカソード側又はカソードコンパートメント106を有する少なくとも1つの燃料電池を具備する。炭化水素含有燃料は、燃料源110から燃料供給流路103に供給され、燃料供給流路103は、燃料中に存在する硫黄含有化合物を除去する脱硫器112を介して燃料を供給する。] 図1
[0019] 脱硫器112は、通流する燃料の中に存在する硫黄含有化合物を吸着又は吸収する1つ以上の硫黄吸着剤床又は硫黄吸収剤床を具備する。脱硫器112を通過した後、燃料供給流路103の燃料は、水回収構体109から水供給ライン114を介して水を受け取るように構成された加湿器/熱交換器構体116へ供給される。加湿器/熱交換器構体116において、燃料は水と混合されて加湿燃料を生成し、加湿燃料は高温カソード排気を使用して所定の温度まで予熱される。その後、予熱加湿燃料は、燃料から微量酸素及び高濃度炭化水素汚染物質を除去する脱酸剤/前処理又は前改質ユニット118を介して供給される。図1には示されていないが、脱酸剤/前処理又は前改質ユニット118を通過した後、燃料はカソード排気により更に加熱されてもよい。予熱脱酸加湿燃料は入口104aを介して燃料電池のアノード側104に供給される。] 図1
[0020] アノード側104に入った燃料はそこで改質されて水素及び一酸化炭素を発生し、更にカソード側106を通過する酸化剤ガスとの電気化学反応を受けて電力を発生し且つ水を生成する。アノード104で発生されたアノード排気ガスは、アノード出口104bを介して燃料電池102から流出し、アノード排気流路120に入る。排気流路120のアノード排気ガスは、水素及び一酸化炭素を含む未反応燃料と、水蒸気と、少量又は微量の電解質蒸気と、微量の他のガスとを含む。]
[0021] 図1に示されるように、排気流路120のアノード排気は水回収構体109へ供給され、水回収構体109において、アノード排気ガスは冷却され、水はアノード排気の他の成分から分離される。以下に説明するように、水回収構体はアノード排気中の水を2段階で凝縮する。第1段階において、電解質のほぼ全てを含む水がまず凝縮され、水回収構体から除去されるので、第2段階においてアノード排気から清浄な水(ほぼ電解質を含まない水)を凝縮できる。水回収構体の構成を図2に示し、以下において更に詳細に説明する。] 図1 図2
[0022] 水回収構体でアノード排気から分離された清浄水は水供給流路114に供給され、その後、燃料を加湿する加湿器/熱交換器118に供給される。水回収構体から排出される水分離アノード排気は主に水素、CO及びCO2から形成され、少量の水及びメタンなどの微量の未変換炭化水素を含む。図1に示される例示的な実施形態において、水分離アノード排気は水回収構体109からアノード排気流路121により酸化器122へ供給される。酸化器122は空気供給源124から空気の形の酸化剤ガスを更に受け取る。酸化器122において、酸化剤ガスは水分離アノード排気と混合され、燃焼されて、加熱酸化剤ガス及び二酸化炭素を発生する。加熱酸化剤ガスは、酸化器122から出た後、カソード入口106aを介してカソード側106へ供給される。使用済み酸化剤ガスはカソード出口106bを介してカソード106から流出し、加湿器/熱交換器116を通って流れる。加湿器/熱交換器116において、排出酸化剤ガスから伝達された熱は燃料と水との混合物を予熱する。] 図1
[0023] 図2は、図1の水回収構体の更に詳細な概略図を示す。第1の凝縮段階で水からほぼ全ての電解質及び全ての異物を除去し、それにより第2の凝縮段階でアノード排気からほぼ電解質を含まない水を回収できるように、水回収構体109は2段階でアノード排気ガス中の水を凝縮する。図2の水回収構体は、第1の凝縮段階でほぼすべての電解質及びすべての異物を含むアノード排気中の第1の水分を凝縮し且つ回収するようにアノード排気を急速冷却する冷却流路130と、第2の凝縮段階でアノード排気中の第2の水分を凝縮する充填塔構体132とを含む。アノード排気から回収される電解質及び異物をほぼ含まない第2の水分は、燃料電池に供給される燃料を加湿するために使用される。] 図1 図2
[0024] 図示されるように、排気流路120のアノード排気ガスは水回収構体109へ供給されるが、冷却流路130へ供給される前に、アノード排気からの高レベル熱回収のために熱交換器129をまず通過してもよい。しかし、熱交換器129の設置は任意であり、水回収構体109の他の実施形態において、アノード排気が初めに熱交換器を通過せずに排気流路120から冷却流路130へ直接供給されてもよいことは理解される。溶融炭酸塩燃料電池システムなどの高温燃料電池システムにおいて、水回収構体109に流入するアノード排気の温度は約1,000〜1,100°Fである。]
[0025] 水回収構体109の冷却流路130は、下向きパイプから形成された急速冷却構体を具備し、急速冷却構体はアノード排気流路120からの高温アノード排気ガス及び噴霧水供給流路131からの下向き噴霧水を受け取るように構成される。冷却流路130において、高温アノード排気ガスは急速冷却構体130に供給される所定の量の噴霧水を使用して急速冷却される。急速冷却構体130に供給される噴霧水の量及び温度は、アノード排気ガスからアノード排気中の第1の水分が凝縮されるように選択される。先に述べた通り、この第1の水分はK2CO3などの炭酸塩電解質のほぼすべて及び異物を含むので、燃料電池に供給される燃料を加湿するには適さないと考えられる。従って、第1の水分は急速冷却構体130から排水流路133へ排出される。これにより、第1の水分と共にアノード排気からほぼすべての電解質が除去されるため、加湿器、下流側の前改質装置及び燃料電池の損傷の危険は低減される。]
[0026] 図2に示される例示的な実施形態において、急速冷却構体130は下向き流れパイプを具備し、アノード排気は冷却流路を通って高い位置から低い位置へ流れる。アノード排気が急速冷却構体130に入った時点又はその直後にアノード排気を急速冷却するように、噴霧水は急速冷却構体130の最上部130a又はその付近の場所で噴霧水供給流路131から供給される。アノード排気ガスを急速冷却するために図2に示されるように噴霧水を使用することによりアノード排気ガスの圧力が上昇するため、燃料電池102のアノード側104とカソード側106との圧力差は減少する。そのように圧力差を減少すると、燃料電池102のアノード入口104aからカソード入口106aに向かって起こる燃料ガスの漏れの危険性は最小限に抑えられる。ある特定の実施形態において、アノード排気の圧力を更に増加し且つ燃料電池102のアノード側とカソード側との圧力差を制御することにより圧力を最適圧力に維持するために、アノード排気流路120に昇圧送風機が設けられてもよい。] 図2
[0027] 図2に示される実施形態において、排水流路133の電解質を含有する第1の水分は、ブローダウン水を放出することにより水から電解質を除去する水ブローダウン技術134を使用して洗浄される。更に、排水流路の第1の水分は、以下に更に詳細に説明されるように充填塔132におけるアノード排気ガス中の水分の凝縮により生成される水を補充されるか又はその水と組み合わされる。ライン134の水ブローダウンの結果、排水流路133の水の一部は排出されるが、水の大部分は、その後、噴霧水供給流路131に供給されてアノード排気を急速冷却するための噴霧水として使用される。このようにして冷却噴霧水が急速冷却構体130に戻され、再利用されるので、外部供給源から冷却噴霧水を供給する必要は軽減されるか又はそのような水供給は不用になる。] 図2
[0028] 急速冷却構体130においてアノード排気から第1の水分が分離され、排水流路133へ送り出された後、急速冷却されたアノード排気は急速冷却構体130から充填塔構体132へ排出される。充填塔に流入した時点の急速冷却されたアノード排気の温度は約190〜200°Fである。充填塔構体は、通常ステンレス鋼から製造される充填塔を含み、同様にステンレス鋼から製造されたポールリング、ラシヒリング又はサドルパッキンなどの従来のパッキンが充填されている。充填塔構体132は、水再循環流路135から約100°Fの温度の冷却再循環水を供給される。]
[0029] 図示されるように、急速冷却されたアノード排気は充填塔132の第1の端部132a又はその付近の場所で充填塔に供給され、冷却再循環水は充填塔132の第2の端部132b又はその付近の場所で充填塔に供給される。それにより、急速冷却されたアノード排気と冷却再循環水は互いに対して逆方向に流れる。例示的な本実施形態において、充填塔132の第1の端部132aは塔の最も下方に位置する端部であり、第2の端部132bは充填塔132の最も上方に位置する端部であるので、冷却再循環水は塔132を通って第1の端部132aに向かって下方へ進み、アノード排気ガスは塔を通って第2の端部132bに向かって上方へ進む。]
[0030] 充填塔132において、急速冷却されたアノード排気は充填塔構体132内部の再循環水との直接接触によって冷却され、急速冷却されたアノード排気中の残留水蒸気のすべて又は大部分を含む第2の水分は、凝縮により急速冷却されたアノード排気から分離される。急速冷却されたアノード排気から凝縮された第2の水分は、充填塔132を通って進む間に再循環水と混合される。アノード排気から凝縮された第2の水分と再循環水との混合物である分離水は、充填塔132を通り塔132の第1の端部132aに向かって供給される。]
[0031] 例えば水素、一酸化炭素及びCOなどの残留成分を含む分離アノード排気は充填塔の第2の端部132bに向かって流れ、塔132から脱湿ガス接続流路121へ排出される。特に、図2の例示的な実施形態における分離排気は、充填塔132の第2の端部132b又はその付近の場所で出口132cから脱湿ガス接続流路132へ排出される。その後、分離アノード排気は脱湿ガス接続流路121を介して燃料電池システムの酸化器122へ供給される。ある特定の実施形態において、燃料電池アノード104の圧力を制御するために、特に燃料電池カソード106の圧力に対する燃料電池アノード104の圧力を制御するために、接続流路121に昇圧送風機121aが含まれる。] 図2
[0032] 図2に示されるように、急速冷却されたアノード排気から凝縮された第2の水分を含む分離水は、塔の第1の端部132a又はその付近の場所で水回収容器又は水回収室に回収され、充填塔132から水排出流路136へ排出される。更に、余分な水は塔の第1の端部132aで回収容器又は回収室からあふれ出て、排水流路133の水の流れの中へ供給され、その後、先に説明したように噴霧水供給流路131の急速冷却水として使用される。あるいは、分離水の所定の部分を急速冷却水として使用するために、所定の部分は排水流路133へ供給されてもよい。水排出流路136の分離水の温度は120°F〜160°Fである。図示されるように、水排出流路136は再循環流路135と結合され、分離水の所定の部分を再循環水として使用するために、所定の部分は水排出流路136から再循環流路135へ供給される。] 図2
[0033] 図示される例示的な実施形態において、水再循環流路135へ供給される分離水の所定の部分は、分離水に蓄積された熱を回収し且つ分離水を冷却する廃熱回収器137でまず使用されてもよい。その後、分離水の所定の部分は廃熱回収器137から熱交換器138に供給され、そこで約100°Fまで更に冷却される。図2に示される実施形態において、熱交換器138は送風ファン熱交換器である。しかし、水を冷却するために他の任意の適切な熱交換器が使用されてよい。熱交換器138で分離水の所定の部分が冷却された後、水は水再循環流路135を介して充填塔132の第2の端部132bに供給され、冷却再循環水として使用される。] 図2
[0034] 水排出流路136の分離水のうち再循環流路135へ供給されない残りの部分は、水回収構体109から水供給流路114へ排出される。先に述べた通り、水供給流路114は、システム100に供給される燃料を加湿するために加湿器/熱交換器116へ分離水を供給する。水回収の第1段階で第1の水分によってシステムからすべての又はほぼすべての電解質が除去されているので、加湿器/熱交換器116に供給される分離水は電解質をほぼ含まない清浄な水である。従って、システムに供給される燃料を加湿する際に使用するのに適する水を生成する前に分離水から電解質を除去するための追加の水処理装置は不要であるが、始動中に又はシステムの混乱状態を防止するために小型樹脂床研磨システム(図示せず)が使用されてもよい。]
[0035] 図2に示される水回収構体109は、水に依存しないか又はほぼ水に依存しない燃料電池システムの動作を可能にするためにアノード排気から十分な量の水を凝縮するようにアノード排気を十分に冷却する。特に、水回収構体109は急速冷却されたアノード排気を140°F以下まで冷却可能であるので、周囲が高温である条件の下でも十分な凝縮を実現できる。] 図2
[0036] 水に依存しないシステムの動作中、加湿器/熱交換器に供給されるすべての水は水回収構体109によりアノード排気から供給され、充填塔132からの分離水の一部は充填塔132で使用するための再循環水を形成し、充填塔132の余分な水はあふれ出して排水流路133の第1の水分と混合され、急速冷却構体130の急速冷却水となる。図2には示されていないが、電気化学反応の結果として燃料電池で水が生成されるために、水回収構体109により余分な水が生成される場合がある。そのような場合、燃料の加湿又は燃料電池システムの他の動作に必要とされない余分な水はシステムから排出され且つ/又は後の使用に備えて貯蔵される。] 図2
[0037] 前述のように、第1の凝縮段階の間に急速冷却構体で噴霧水を使用することによりアノード排気の圧力が上昇するので、アノードとカソードとの圧力差は最小限に抑えられる。従って、図2の水回収構体を採用するシステムは、従来のシステムでは通常必要とされるアノード昇圧送風機なしで動作可能である。更に、図2の水回収構体109を使用するシステムがアノード昇圧送風機を含む場合、アノード昇圧送風機が故障してもシステムはほぼ影響を受けずに動作を継続できる。アノードとカソードとの圧力差が減少し、その結果、図1の燃料電池システムにおける燃料漏れが減少することにより、システムの信頼性及び効率は向上する。更に、水処理システムなどの複雑で高価な機器を使用しないため、燃料電池システムの信頼性及び効率は更に向上する。] 図1 図2
[0038] 熱管理を実行すること、並びに燃料電池102に供給される燃料ガス及び酸化剤ガスを予熱するために高温アノード排気ガス及び高温カソード排気ガスを使用することにより、図1の燃料電池システムの効率は更に向上されてもよい。例えば、アノード排気中の水を凝縮するために水回収構体109においてアノード排気から除去される熱の量を相殺するように、燃料電池システムに供給される酸化剤ガスは高温カソード排気を使用して予熱されてもよい。同様に、水回収構体におけるアノード排気からの高レベル熱回収129による熱は、燃料電池に供給される酸化剤ガス及び/又は燃料ガスを予熱するために使用されてもよい。このように、燃料電池に供給される酸化剤ガス及び燃料ガスの予熱に必要とされる電気的空気加熱又はバーナによる空気加熱の量は最小限に抑えられる。] 図1
[0039] あらゆる場合において、以上説明された構成は本発明の用途を示す多くの可能な特定の実施形態を例示するにすぎないことが理解される。例えば、急速冷却構体は、アノード排気ガス及び噴霧水を受け取るように構成された冷却塔として形成されてもよい。本発明の原理に従って本発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに多くの種々の他の構成を容易に考案できる。]
权利要求:

請求項1
燃料を受け取り且つアノード排気を排出するように構成されたアノードと、カソードとを有する燃料電池システムで使用するための水回収構体であって、前記アノード排気から電解質を含む第1の水分を回収するために前記アノード排気を受け取って急速冷却し且つ前記急速冷却されたアノード排気及び前記第1の水分を排出するように構成された第1の冷却構体と、前記急速冷却されたアノード排気を受け取り且つ前記アノードに供給される前記燃料を加湿するのに適した第2の水分を前記急速冷却されたアノード排気から回収するように構成された第2の冷却構体とを具備することを特徴とする水回収構体。
請求項2
前記第2の冷却構体は、前記アノード排気が通流し、前記アノード排気を急速冷却し且つ前記アノード排気から前記第1の水分を凝縮するために所定の量の噴霧水を受け取るように構成された急速冷却構体を具備することを特徴とする請求項1記載の水回収構体。
請求項3
前記第1の冷却構体は、前記急速冷却構体からの前記第1の水分を再循環する再循環流路と、前記第1の水分から前記電解質を除去し且つ前記急速冷却構体で使用するための前記噴霧水を排出するブローダウン構体とを更に具備することを特徴とする請求項2記載の水回収構体。
請求項4
前記第2の冷却構体は充填塔を具備することを特徴とする請求項1記載の水回収構体。
請求項5
前記充填塔は、第1の端部で前記急速冷却されたアノード排気を受け取り且つ第2の端部で再循環水を受け取るように構成され、前記急速冷却されたアノード排気は前記第1の端部から前記第2の端部に向かって流れ且つ前記再循環水は前記第2の端部から前記第1の端部に向かって流れる請求項4記載の水回収構体。
請求項6
前記第1の端部は前記充填塔の最も下方の端部であり、且つ、前記第2の端部は前記充填塔の最も上方の端部であることを特徴とする請求項5記載の水回収構体。
請求項7
前記急速冷却されたアノード排気から回収された前記第2の水分及び前記再循環水を含む分離水は、前記充填塔の前記第1の端部又は前記第1の端部に近接する場所で回収されて前記充填塔から排出されることを特徴とする請求項6記載の水回収構体。
請求項8
前記燃料電池システムは、前記アノードに供給される前記燃料を加湿する加湿器構体を含み、且つ、前記分離水のすべて又は一部は前記充填塔から前記燃料を加湿する前記加湿器構体へ排出されることを特徴とする請求項7記載の水回収構体。
請求項9
前記第2の冷却構体は、前記充填塔から排出された前記分離水のうち所定の部分を前記再循環水として使用するために前記所定の部分を前記充填塔の前記第2の端部に供給する再循環流路を更に具備することを特徴とする請求項7記載の水回収構体。
請求項10
前記再循環流路は、前記分離水を前記充填塔に供給する前に前記分離水のうち前記所定の部分を更に冷却することを特徴とする熱交換器を含む請求項9記載の水回収構体。
請求項11
前記アノード排気を前記第1の冷却構体に供給する前に前記アノード排気から熱を回収する熱交換器を前記第1の冷却構体の上流側に更に具備することを特徴とする請求項1記載の水回収構体。
請求項12
前記充填塔は、前記アノード排気から前記第2の水分を回収した後に前記第2の端部から分離アノード排気を排出することを特徴とする請求項5記載の水回収構体。
請求項13
前記分離水の一部は前記充填塔から前記第1の冷却構体の再循環流路へ排出されて、前記第1の水分と混合されることを特徴とする請求項7記載の水回収構体。
請求項14
燃料を受け取り且つアノード排気を排出するアノード及び酸化剤ガスを受け取り且つカソード排気を排出するカソードを含む少なくとも1つの燃料電池と、前記アノードに供給される前記燃料を加湿する加湿器構体と、前記アノード排気を受け取って急速冷却し、前記アノード排気から電解質を含む第1の水分を回収し且つ急速冷却されたアノード排気及び前記第1の水分を排出するように構成された第1の冷却構体と、前記急速冷却されたアノード排気を受け取り、前記急速冷却されたアノード排気から第2の水分を回収し且つ前記第2の水分の少なくとも一部を前記アノードに供給される前記燃料を加湿する前記加湿器へ排出するように構成された第2の冷却構体とを具備する水回収構体とを具備することを特徴とする燃料電池システム。
請求項15
前記第1の冷却構体は、前記アノード排気が通流し、前記アノード排気を急速冷却し且つ前記アノード排気から前記第1の水分を凝縮するために所定の量の噴霧水を受け取るように構成された急速冷却構体を具備することを特徴とする請求項14記載の燃料電池システム。
請求項16
前記第1の冷却構体は、前記急速冷却構体からの前記第1の水分を再循環する再循環流路と、前記第1の水分から前記電解質を除去し且つ前記急速冷却構体で使用するための前記噴霧水を排出するブローダウン構体とを更に具備することを特徴とする請求項15記載の燃料電池システム。
請求項17
前記第2の冷却構体は充填塔を具備することを特徴とする請求項14記載の燃料電池システム。
請求項18
前記充填塔は、第1の端部で前記急速冷却されたアノード排気を受け取り且つ第2の端部で再循環水を受け取るように構成され、前記急速冷却されたアノード排気は前記第1の端部から前記第2の端部に向かって流れ且つ前記再循環水は前記第2の端部から前記第1の端部に向かって流れることを特徴とする請求項17記載の燃料電池システム。
請求項19
前記第1の端部は前記充填塔の最も下方の端部であり且つ前記第2の端部は前記充填塔の最も上方の端部であることを特徴とする請求項18記載の燃料電池システム。
請求項20
前記急速冷却されたアノード排気から回収された前記第2の水分及び前記再循環水を含む分離水は、前記充填塔の前記第1の端部又は前記第1の端部に近接する場所で回収されて前記充填塔から排出されることを特徴とする請求項19記載の燃料電池システム。
請求項21
前記第2の冷却構体は、前記充填塔から排出される前記分離水のうち第1の所定の部分を受け取り且つ前記分離水のうち前記第1の所定の部分を前記再循環水として使用するために前記第1の所定の部分を前記充填塔の前記第2の端部に供給するように構成された再循環流路を更に具備し、且つ前記分離水のうち第2の所定の部分は前記加湿器へ排出されることを特徴とする請求項20記載の燃料電池システム。
請求項22
前記再循環流路は、前記分離水を前記充填塔に供給する前に前記分離水のうち前記第1の所定の部分を更に冷却する熱交換器を含むことを特徴とする請求項21記載の燃料電池システム。
請求項23
前記水回収構体は、前記アノード排気を前記第1の冷却構体に供給する前に前記アノード排気から熱を回収する熱交換器を前記第1の冷却構体の上流側に更に具備することを特徴とする請求項14記載の燃料電池システム。
請求項24
前記充填塔は、前記アノード排気から前記第2の水分を回収した後に前記第2の端部から分離アノード排気を排出し、且つ前記燃料電池システムは、前記充填塔からの前記分離アノード排気及び酸化剤ガスを受け取るように構成された酸化器を更に具備することを特徴とする請求項19記載の燃料電池システム。
請求項25
前記酸化剤ガスを前記酸化器に供給する前に前記カソード排気を使用して前記酸化剤ガスを予熱する熱交換器を更に具備することを特徴とする請求項24記載の燃料電池システム。
請求項26
前記分離水の一部は前記充填塔から前記第1の冷却構体の再循環流路へ排出されて、前記第1の水分と混合されることを特徴とする請求項20記載の燃料電池システム。
請求項27
燃料電池のアノードにより排出されるアノード排気から水を回収する方法であって、第1の冷却構体において前記アノードからのアノード排気を受け取るステップと、前記第1の冷却構体において前記アノード排気を急速冷却し、電解質を含む第1の水分を回収し且つ急速冷却されたアノード排気及び前記第1の水分を排出するステップと、第2の冷却構体において前記急速冷却されたアノード排気を受け取るステップと、前記アノードに供給される燃料を加湿するのに適する第2の水分を前記急速冷却されたアノード排気から回収するステップとを有することを特徴とするアノード排気から水を回収する方法。
請求項28
前記アノード排気から前記第1の水分を回収する前記ステップは、前記アノード排気から前記第1の水分を凝縮するために前記第1の冷却構体において前記アノード排気に所定の量の噴霧水を添加するステップを含むことを特徴とする請求項27記載のアノード排気から水を回収する方法。
請求項29
ブローダウンを使用して前記第1の水分から前記電解質を除去するステップと、前記電解質を除去した後、前記第1の冷却構体において噴霧水として使用するために前記第1の水分を再循環するステップとを更に有することを特徴とする請求項27記載のアノード排気から水を回収する方法。
請求項30
前記第2の冷却構体は充填塔を具備し且つ前記第2の水分を回収する前記ステップは、前記急速冷却されたアノード排気を前記充填塔の第1の端部から前記充填塔の第2の端部に供給するステップと、再循環水を前記充填塔の前記第2の端部から前記充填塔の前記第1の端部に供給するステップとを含むことを特徴とする請求項27記載のアノード排気から水を回収する方法。
請求項31
前記第2の水分を回収する前記ステップは、前記急速冷却されたアノード排気からの前記第2の水分を含む分離水を前記充填塔の前記第1の端部又は前記第1の端部に近接する場所で回収するステップと、前記充填塔から前記分離水を排出するステップとを更に含むことを特徴とする請求項30記載のアノード排気から水を回収する方法。
請求項32
前記充填塔から排出される前記分離水の少なくとも一部を、前記燃料を加湿する加湿器構体に供給するステップを更に有することを特徴とする請求項31記載のアノード排気から水を回収する方法。
請求項33
前記充填塔により排出される前記分離水の所定の部分を前記再循環水として使用するために前記所定の部分を前記充填塔の前記第2の端部へ再循環するステップを更に有することを特徴とする請求項31記載のアノード排気から水を回収する方法。
請求項34
前記第1の水分と混合するために前記充填塔からの前記分離水の一部を前記第1の冷却構体の再循環流路へ排出するステップを更に有することを特徴とする請求項31記載のアノード排気から水を回収する方法。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-04-03| A300| Withdrawal of application because of no request for examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120403 |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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